子どもたちの学力向上が何故必要か?
それは、子どもたちの将来のため以外にはないと考えています。
その将来を少し覗いてみると。
最も深刻なのは「日本の人口減少」に対し「世界人口は伸び続けている」ということだとTFOCは考えています。
したがって、内需向けの産業は難しくなっていく一方、外需向けも想定した産業は伸びると思います。
つまり、子どもたちが大人に成長する頃は、グローバル展開を想定して成立している「仕事」をするための能力(知識や経験など)が、今以上に求められると考えられます。
そこで、子どもたちの能力を形成するための知識状況は現在どうなっているか見てみたいと思います。
2022年の小学生、中学生の学力状況を見てみると(国立教育政策研究所DATA:全国学力・学習状況調査2022:正答率()内は前回比)
小学生(全国学校):国語65.8%(0.9%up)、算数63.3%(1.0%dw)、理科63.4%(3.0%up)
中学生(全国学校):国語69.3%(4.4%up)、数学52.0%(5.5%dw)、理科49.7%(16.8%dw)
ということで、小学生段階での前回比は健闘したものの、中学生段階ではグローバルに活用できる理系知識のダウンが目立ちますね。これをTFOCは「小学生段階での基礎学力の未定着によるダメージ」と考えています。
つまり、テストのための勉強はできているかもしれないけれど、小学生段階での学びが子どもたちの「実」になっているとは言い難いということです。
ちなみに、
小学生(公立学校):国語全国比-0.2%、算数全国比-0.1%、理科全国比-0.1%
小学生(国立学校):国語全国比+14.0%、算数全国比+14.5%、理科全国比+12.5%
小学生(私立学校):国語全国比+9.8%、算数全国比+11.1%、理科全国比+5.5%
中学生(公立学校):国語全国比-0.3%、数学全国比-0.6%、理科全国比-0.4%
中学生(国立学校):国語全国比+14.8%、数学全国比+25.8%、理科全国比+18.7%
中学生(私立学校):国語全国比+5.5%、数学全国比+9.4%、理科全国比+4.9%
ということで、公立に通う子たちはいずれも平均を下回っているのに対し、国立・私立学校に通う子たちはその逆であることが一目瞭然です。
このことを「頭の言い・悪いで片付けることはできない」とTFOCは思いまます。
何故なら、公立学校と国立・私立学校に通う子たちの学力差は、学習環境差と考えるからです。
子どもたちの多くは、国立・私立に通う潜在能力はあるものの、その機会がない・もしくはその機会を選択肢しなかった・意識しなかったなどのために、質の高い学習環境を得ることができず、学力差がついたのだと考えます。
だからと言って「将来に格差ができるコトは黙認できない」ということで、TFOCは完全オンラインで全国各地に住む子どもたちに、質の高い学習環境を提供し続けることを目指し、この活動を続けます。
本年も何卒よろしくお願いいたします。
TFOC学習Club